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いらいらスイッチ、OFF

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受診する病院が決まったのは、結果的には別の流れでした。そのときの私の悩みは、『母親のこと』『息子の育児』それぞれ違った次元で考えていたので、まず優先順位の高い息子の育児のことで、毎日に画期的な変化が起こることを期待して、何かに救いを求めているところでした。ネットだったかTVだったかで、東京女子医大の名前をインプットします。そこで、こちらでは、子供の心の心理ケアをしていることを知ります。

 

息子のアトピー、アレルギー、癇癪、夜泣き、ここなら全て総合的に診てもらえるんじゃないかと思いました。電話で問い合わせてみました。「息子に原因があるのか、私に原因があるのかわからないんだけど」と。すると、どちらにしても適切な診療部署を紹介するから大丈夫だと言われました。でも、まだこのときは全く安心でもなんでもなくて、何故なら息子の皮膚やアレルギーに関してはもう嫌と言うほど病院に行っていたから。

 

まぁ候補のひとつくらいに考えておくか。程度のイメージでした。で、たまたまこの情報を得た時期に「やっぱりまず自分を治したい」と言う想いが強くなりました。そこで、東京女子医大の、神経科を受診することにしました。もし子供にも受診が必要になったときに安心かな?と思って。でも、精神科に行くって、思っていたよりもずっとハードルが高かった。偏見なんてなかったつもりなのに、すごく怖かった。誰かに知られることなんかより、自分で自分を異常だと認めるのが辛かったです。

 

でも、夫も「ふーん。行ってくればぁ?」って感じだし、受診歴のある友人からも、「思っているよりずっと普通に病院だよ。ちょっと見学しに行くくらいの気楽な気持ちで行っておいで」と背中を押してもらいました。そのころはまだ、「私は精神科に行くくらい傷ついたんだ!あなたのせいよ!」って母にアピールしたい自分がいました。いろんな想いがありましたが、いちばん大きかったのは『意思表明』です。心を治すんだぞ!って気持ち。それくらいの強い気持ちなんだぞ!って自分に宣言するつもりで行くことに。

 

病院に着くと、まず、やっぱりいろんな人がいます。正直、私みたいに見た目とりあえず健康的でビジネスライクに話せる状態の方は少なくて、申し訳ない気持ちになりました。こんなに、日常生活も苦しい人たちがいっぱいいるのに、この程度で受診するなんて甘えてるのかも知れない。そう思いましたが、それよりも、どうやってこの現状を上手に伝えようかと事前に書いたメモなどを見直しながら、待ちました。

 

最初は総合窓口のような先生に話を聞いてもらいます。(その話をスムーズにするために、若手の先生が事前に調書のようなものを作成しました)。そして、まずこれだけ理路整然と話せているので緊急ではないだろうけど、悪化することもあるし、守秘義務のある第三者に話すことで整理されていくかもしれないし、月イチくらいで通ってみますか?と言われました。「1か月後にまた聞いてもらえる」と言うのがすごく有難かった。

 

また、イライラを抑える漢方を「お守り代わりに」と処方してもらいました。お薬に関してはメリットデメリットがあるので、最初からお断りしようと思っていたので『漢方』と言ってもらえたのは嬉しかったです。また、次回の予約では、担当医と、虐待などの問題に詳しいソーシャルワーカーさんの予約も取ってくれました。

 

1か月後、再診。ソーシャルワーカーさんは、「いろんな方法がありますから、その段階に応じて相談してください。お子さんを守る方法はありますからね?まずはご自分のことを考えていきましょう」と言ってくださいました。お医者様は「緊急を要する場合は、強い薬で強制的に怒りの症状を抑えるものもあるから安心してください」と言ってくれました。

 

あれ?あれ?なんか、どうにでもなるんじゃん。いままでは、虐待しちゃダメ、虐待しちゃダメ、虐待しちゃダメ、ってビビってたけど、虐待はやっちゃいけないけど、当り前だけど、もしそうなったら、そうなりそうになったら、逃げる方法なんていっぱいあるんじゃん!と思いました。変な言い方だけど、やってもいいって思ったら、やらなくてもいいって思えるようになったんです。(わかるかな?)

 

うーん。それまでは、言葉で言っても通じない息子が、危ないことをしてパチンとやることも、感情的に突き飛ばしたくなることもあって、自分でもどこからが躾で、どこからが虐待なんだ???って混乱してたんですけど、『触って育てる』と言うイメージに変えたんです。息子は、言葉で注意しても、自分の世界が強すぎて聞こえていません。高い声でも、低い声でも、聞いてないんです。それを、触ることにしたら、今までよりは通じるようになった。

 

最近は、すぐに虐待虐待言われるし、お母さんたちも委縮して子育てしているように思うんです。体罰体罰言われて委縮する教師たちと同じなんじゃないかなぁ。我が子でも、手を上げることにものすごく抵抗や罪悪感があるのは良いことだとは思うけど、過剰じゃないかな。上品に優しく口で言って、指示が通る子が最上級の子供と母親の賞賛を得られる気がします。でも、息子は違う。

 

受診を機に、自分の状態や、息子を育てるにあたっての難しさを、言葉で説明できるように意識しました。「こう言うときにイライラする」と言うのを先生に説明するためですね。それが効いたのか、

 

息子がなにかやらかす→怒る

息子がなにかやらかす→記憶する→怒る、

のワンアクションが加わったこと、

 

怒る→注意する

怒る→漢方を飲むか考える→注意する、

のワンアクションも加わりました。

 

どこかの育児本にも書いてありますよね。怒ったら7秒待ちましょう、みたいな。あれを結果的には実践したのではないかと思います。ちょっとだけ余裕があるから、身体を触りながら話しかけてあげられたり、注意する人も注意される人も感情の渦に巻き込まれないで済むようになった、と言うか。でも結局わからないです。受診して自分が変わったからなのか、息子が単純に成長したからなのか。どちらでも構わないのですが、とにかく少しずつ関係が変化していきました。

 

とにかく感じたのは、自分の中の気持ちを決意しただけじゃ、思考のパターンを変えることは難しいと言うこと。どんなに、明日は我が子を愛そうと思ったって、我が子の行動も、自分の思考パターンも簡単に変えられるものじゃないと思うんです。そして、また自己嫌悪が深まっていく。そうならないためには、どうしたらいいのか、もっと具体的な方法をいっぱい知りたい。ダイエットや禁煙と一緒?いまではどちらも気楽にお医者さんに相談できますね。

 

子育ての問題では、まだまだ母親が自分を律して自主的にやるものと信じられているので、すぐに子育てSOS外来が一般的になることをは難しいし、もちろん医療でそれをやるのが正しいとも思ってないんですが、まずは「何でもかんでもけしからん!」と言う風潮をどうにか改善できないものですかね。虐待、躾。体罰、教育。正論だけが正義?大人も子供もみんな苦しくなっちゃってるよ。

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