保育園ってかわいそう?

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育児ノイローゼから立ち直ったきっかけは、私の場合、仕事復帰でした。私にとって仕事は、単なるお金儲けの方法ではなく、自分のエンジンをまわすための潤滑油と言うか、何かを考えて具現化するために注力することをし続けていないとストレスなんです。家に居て、のんびりするのも大好きなんですが、思いついたことを「パッ!」と取りかかれないとモヤモヤイライラします。それを、「我慢が足りない」と言う人はいるでしょうけど、別にいいです。もう無理なことはしない。

 

仕事復帰は、以前の職場の知り合いに、「育児が落ち着いたらうちに来れば?」と言ってくださる方がいたので、遠慮なくお願いすることにしました。その方は、「今後日本は労働力が足りなくなる。だから、経験者である主婦層を企業に戻すことが求められる時代になるはず」と信念に基づいて声をかけてくださっていたので、安心して入社させてもらうことにしました。会社に対しても、自分のためにも良いこと。夫は、「あなたの精神衛生上、これ以上は無理だろうから働いてくれ」と言ってくれました。

 

でも、子供は?????

 

子供にとって保育園ってどうなの?可哀想なの?

 

これにはたくさんのご意見がありますが、それはもう議論してどうにかなる問題じゃないので、私にとっては蕎麦派かうどん派かくらいしか感じないです。(ちなみに現在の我が家は0~3歳までの保育園、その後こども園の機能がある幼稚園、ですが、どちらもそれぞれ良いところがたくさんあるので、やっぱり蕎麦かうどんかって感じです)。

 

しかし、当時の私は『3歳神話』主義志向だったので、「自分が働きたいと言う”ワガママ”で子供を保育園に預け我が子に苦労を強いる」と言うイメージを払拭できないでいました。友人達が保育園に預けて働いていても「けしからん!」とも思わなかったし、自分が保育園卒園生なので「保育園って楽しいよね」って思っているのに、なぜか、我が子を保育園に入れることにだけは罪悪感や抵抗を感じてしまいました。

 

でも、仕事をしようと決めたころ、私にはもうすぐ生まれる第二子がお腹にいたのですが、その子が妊娠後期になって女の子だと判明しました。そこで、なんとなくですが、「私が母親になっても楽しむことは、この娘の将来にとっても悪いことじゃない」と思いました。まぁ、こじつけかもしれませんけどね、でも背中を押されました。

 

「好きなことをしたい」と言うことが、こんなにも悪いことに思えたのは生まれてはじめてでした。

 

とにかく納得できないと決定できない。こうなったら、出来る限りの保育園を見に行って、息子に合うところ、私といるより楽しめるところを探そう!と思いました。私が住んでいる地区の認可保育園は、夫婦のポイント制で、ポイントが高い方から順番に希望園に入れるか、希望していない園だけど入れるか、入れないかが決まります。簡単に言えば、フルタイムで働いている人が高得点。私は、企業からの『内定』をもらっているのですが、その制度では『求職』扱いになり、ポイントにはなりません。実際は『育児休暇中』→『現在すでに働いていて、至急預ける必要がある』人しか保育園には入れません。

 

憤りを感じますが、これが現実です。結局、認可保育園は全滅でした。自転車で30分かかるような範囲まで希望園に書きましたが、全滅。仕事は決まっても、保育園には入れないんです。そこで、調べてみると、東京都には、いわゆる『無認可』と言われる託児所のうち、一定の条件を満たした保育園を『認証』して補助と信用を与える制度がありました。家からは離れますが、いくつか探して見に行くことにしました。

 

いろんな園がありました。正直、ここには入れたくないなぁと言う保育園もありました。魅力的な取り組みをしているところもありました。私が、息子の園に決めたところは、見学に行ったのがおやつの時間だったのですが、”手作りのおでん”だったんです。ここなら、私がしてあげたいけど無理なことを、代わりにしてくれると思いました。雰囲気も温かく、「預かってやってる」と言う感じが一切ありません。「ここだー!」と思い、希望することを伝えて帰りました。

 

今までもやもやと考えていた時に比べて、行動に移しはじめてからはあまり悩まなくなりました。これは、たぶん、仕事や保育園が”決まったこと”ではなかったと思っています。今いる場所が、『迷宮』じゃないことがわかったんです。たくさんの保育園に見学に行き、実際に目にして、「保育園の子供たちが楽しく過ごしている」ことがわかりました。そして、少なくとも息子にとっては、私と籠っているより、こちらの方が合うのではないかと思えました。また、もし合わなければ辞める選択肢だってあります。

 

入園してからも葛藤はありました。妹は0歳だったし、上は上で2歳のイヤイヤ盛り。行きたくないと泣くこともありました。仕事が忙しいのと連動するように熱を出したり。娘を背負って自宅のPCで(会社から持ち帰った)作業をすることもありました。本当に本当に大変でしたが、以前のような後ろめたい、自分が大嫌いで、息子が怖くなることはなくなりました。迎えに行って再会すると、とても幸せな気持ちになりました。薄情かもしれないけど、「これなら、育てられる!」と思いました。100人の母親に、1つの正解しかないなんて、ありえないです。今は、よく言われる、「育児って大変だけど幸せ」です。

 

でも、あのとき、あのまま、家にいることを選んでいたら?????

 

働いた方がいいかな、離れた方がいいかな、でも……。ってママさん。とにかく一度保育園に見学に行って見てください。予約を取っての内見でもいいし、子供たちが庭で遊んでいたり、お散歩に行っている時間、外から覗くだけでもいい。そこにいる子供たちや先生を実際に見てきてください。できたら、いくつか複数。たぶん、その中でいろんな感情が起こると思います。仕事が決まっていなくたって、保育園は見学に行けます。実際に預けるため段取りはいろいろありますが、見に行くのは自由です。

 

心の中に、いくつかの選択肢が生まれると、それを『選ぶ』ことができます。その上で、「やっぱり3歳まで自宅で育てよう」って思うか、「ここなら預けてもいいかも」って思うか。それは好きに決めればいいのかなと思います。私は、暇だったのもあって、10園くらい見学に行きました。(笑)リストアップして、各項目に点数つけてみたりして。同時に幼稚園も見に行ってもいいですね。「ここに入れるために、もう少しがんばろう!」って思うかもしれないし。

 

私は、専業主婦がいいとか、ワーキングマザーがいいとか、思っていなくて、願うことはひとつ。『好きな方を選べるようになる』と願うのみなんです。

 

理想は、専業主婦と、フルタイム勤務の、中間くらいの労働環境を整えること。また、それに伴う保育環境を整えること。時短勤務やパートなどの働き方はありますが、まだまだ肩身が狭いです。それは何故か?決まった時間に決められたルールで働くことが必須だから。それが現在の日本では当たり前なんですけど、もっと違う働き方ができないかなーと思うのです。家のPCで短時間、好きなときに行って数時間、いつでも気軽に休める、週に2日、とか。もちろん託児の問題もクリアして。特殊なスキルを持った人以外にも、誰でもこんな風に働けたら。

 

そんなのムリじゃん。実際ないし。ですよね。でも、これって偉い政治家とか、企業のトップが考えてくれることじゃなくて、「そうなったらいいな」って願う人にしかアイデアは浮かばないと思うのです。って、ごめんなさい、私にもまだ具現化できそうなアイデアはないんですが……、いつか実現できるといいなぁと思います。もし良かったら、みなさんも考えてみてください。1人じゃ無理でも、100人で考えたら良い案があるかも知れません。日本を変えちゃうくらいのアイデア。私も負けずに考えます。

 

と、言うことで私にとって保育園とその先生方には、命の恩人くらいの気持ちで感謝しております。特に妹の担任の先生は、「こんな風に育てたい(私には無理だけど)」と言うような先生に出会えまして、お陰で娘は健全に健康に育っております。でも、先生は「自分の子供にこんなに優しく接しませんよ~」と笑ってらっしゃいました。自分の子だから、大切すぎて、一生懸命、後悔しないように、と苦しくなる。育児には、プロがいます。でも母親の代わりではありません。例えその一部を頼っても、母親は自分だけだから、それでいいです。

 

結論。『保育園が可哀想かどうか?』については、自分の目で確かめてみるしかないと思います。そして、誰が言い出したんだかわからない『神話』なんかの幻想に囚われず、自分で自分の育児方法を選択していきたいと思います。

 

 

★★★

さて。ここまでで、私の、「虐待しちゃいそう」から、「保育園に育児は任せる」の体験談はおしまいです。次回以降は、実際に悩んでいるママさんたちへ、いろんなアプローチからの解決策などを探っていきたいと思います。病院、カウンセラーの違い。「虐待に悩んだらココに電話しろ」みたいなところに片っ端から連絡してみたい。子連れOKのところに子連れで行ってみるレポート。自分の母との問題も少し掘り下げてみたい。世界の育児と離乳食。日本の面白い母ちゃんに会いたい。みんなで語り合えるワークショップみたいなもの。もちろんまんがも描きたい!!!引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。

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